2022年度東京農工大編入試験 知能情報システム工学科 電子情報工学コース 学力 編入体験記

前回までのあらすじ

ギリギリの成績で農工大の推薦を受けるも、不合格となってしまった・・・

迫りくる学力試験、さてどうなる・・・!?

志望理由

なぜ農工大の存在を知っていたかというと中学生のころ富〇急ハイランドに行く途中の電車から農工大が見えたからである。自分のやりたい研究があり、学生のレベルもかなり高い。専門科目が受験で使え、就職面もよいうえ、立地が良くて家から通える(あと女子の比率が高い)といういいことずくめの大学なので志望しない理由がなかった。

試験勉強について

試験勉強のスケジュールについては「編入勉強の方法と使った参考書」の方を参照してください。過去問は全科目5年くらいやりました。あとは長岡技大の専門科目と農工大の専門科目は似た部分があるので長岡技大の過去問もやって出題パターンを予測しました。

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試験前日

寮の欠食届を出し忘れたので夕食を寮で食べてからホテルに向かいました。20時くらいになれば金曜日じゃないから帰宅ラッシュはさほどひどくないだろうと考えていましたが、予想に反して激混みだったのでラッシュが嫌いな人は早めに現地入りしましょう。

宿泊先は推薦入試の時と同じホテルメッツ武蔵境に泊まりました。21時頃にホテルにつき、翌日の準備をした後24時ごろに寝ました。

試験1日目

朝6時半起床。朝食は駅の蕎麦屋でゲン担ぎの意味も込めてかけそば&ミニかつ丼セットを食べましたが、試験当日の朝食くらいは胃腸にやさしいものにしましょう。

朝食後に電車で農工大に向かいました。筑波大入試の日程が近いから例年より受験者は少ないだろうと読んでいたのですが、想定以上の受験者の数に驚きました。

 

数学

大問1の偏微分による極値問題は毎年出ていますが、年々狂暴化しているので我々も狂暴化していく必要があります。私の解答があっているならば、今年の極値問題は原点で極値をとるという答えになりましたが、原点で極値をとるのになかなか気付けなかったのでここで時間を使ってしまいました。

 

大問2は毎年極座標変換を使う二重積分の問題が出ますが、今年は広義積分が1問と極座標変換ではない変換を行う二重積分の問題が出ました。二重積分の問題はどこかで見た問題なのですぐに解けましたが、広義積分の問題は解き方が思いつかずに後回しになり、最終的に置換積分を使う問題だったにも関わらず8分で解く羽目になりました。

 

大問3は逆行列固有値固有ベクトルを求める問題でした。3×3の逆行列の求め方を忘れてしまっていたため、掃き出し法を使う羽目になり、ここでも時間を潰してしまいました。固有値についても、計算ミスがあり何度も解いて時間を溶かしてしまった。

 

大問4は二階微分方程式の解を求める問題でした。出来たつもりですが、解に分数とかが出てきたうえ見直ししていないので自信は無いです。

 

計算スピードの向上と基本を押さえることを怠ってしまっていたことが裏目に出てしまいました。

出来としては8~10割。

 

英語

英語は過去問が公開されていないため戦々兢々としていたが、実際は大したことないと感じました。

大問1は大雑把に言うとイギリスの教育事情の話でした。共学化とか、女子の方が学力が高いとか、女子は理系科目を大学入試共通テストで選択しないとか、イギリスでは勉強ばかりしている奴は人気がないとか。

大問1の1問目の日本語訳はargueの意味を忘れるという失態を犯すも、上手く誤魔化して翻訳しました。あとは簡単な選択問題であったので多分あっているはずです。

 

大問2は通信制大学の話でした。これも選択なのであまりミスはしていないと思います。

最後に英作文が出ましたが、50語しか書けないので深い内容は書けません。今年のテーマは「オンライン授業に対する対面授業のメリット」でした。私は寝ている学生を起こしやすい点と対面授業で人と会うようしていた方が精神的に良いという点について書きました。前者についてはふざけているのではないかと思うかもしれませんが、実際のところは英語で書くための語彙力が足りず、そういったテーマしか書けなかったためです。あとはまあ理にかなったことを書いておけば点数をくれるだろうという考えからこういったことを書きました。

出来としては7~8割程度。

 

ここで昼休みになりました。さすがに今回はゆで卵は食べてないです。

物理

物理は力学と電磁気が出ました。募集要項を見ると波動と熱力学からも出るということになっていますが、ここ15年物理で波動と熱力学が出た事は無いです。

大問1は力学の問題でした。ここ何年かは慣性モーメントの問題が出ていますが今年は野球のバットの慣性モーメントの問題(偏心衝突の問題)でした。

運動量の式などを答えていく形式で、力学が苦手な私はとても焦りましたが、よく見ると解答に使える記号が限定されていたためある程度答える事が出来ました。しかし、最後の2問は時間の都合上考えられなかったため見捨てました。

 

大問2は電磁気の問題でした。一様な密度で帯電した円盤がつくる電界・電位を求める問題と一様な密度で帯電した円柱がまわりに作る電界を求める問題が出ました。一様な密度で帯電した円盤がつくる電界は解けましたが、電位は求め方を忘れたため近い形は書けましたが間違えてしまいました。

一様な密度で帯電した円柱がまわりに作る電界を求める問題は、最初問題文には円柱が円筒と誤って記載されていて後で訂正されましたが、そもそも問題文の図的に円柱として解いていた私には全く影響無かったです。円柱といっても、円柱の直径が小さく長さが無限大であったため無限長導線に電荷が帯電しているのと同じだと考えて問題を解きました。

出来は物理全体で7~8割程度。

 

 

これで1日目は終了です。

1日目の試験終了後は吉祥寺にラーメンを食べに行きました。“濃厚”つけ麺を注文するといううざいほどの農工大への執着心を店主に見せつけました。女性関係のようにドロドロでおいしかったです。

1日目の夕食後は、ちょっとは次の日の専門科目の勉強をしましたが、あまり頭に入らなかったため中断してドラゴンボールブロリーMADを24時くらいまで見ていました。ベジータブロリーに岩盤に叩きつけられるシーンは感動しました。でも受験前にベジータが「もう駄目だ、おしまいだ」なんて言ってる動画を見るとメンタルがやられるかもしれないのでブロリーMADは見ない方が良いのかもしれません。そのあと普通に寝ました。

試験2日目

2日目も朝6時半くらいに起きました。朝食は蕎麦屋ではなくホテルの1階のカフェで朝食を取った後、農工大へ向かいました。

専門科目

専門科目は必選択の計算機基礎と選択問題の電気回路と電磁気を解答しました。ちなみに電気回路と電磁気の代わりに数理情報工学論理回路を選択することも可能ですが、電子情報工学コース志望なのに数理情報工学論理回路を選択したり、逆に数理情報工学コース志望なのに電気回路と電磁気を選択して解答した場合第一志望のコースに合格することができるかどうかは不明です。

 

計算機基礎は、去年はビット計算やバイト数、アクセス時間エントロピーを求める問題が出たりしましたが、今年はビット計算と集合、確率の問題が出ました。集合に不安があるが、多分ほぼあっていると思います。

電気回路は回路の解析、トランスの等価回路の問題が出ました。回路の解析は電気回路の本質を理解していれば簡単に解ける問題でした。トランスの等価回路の問題はそもそも等価回路がわからないと解けない面倒な問題でした。最後に計算量が多い問題が出ましたが時間が無くて解け切りませんでした。

 

電磁気学は電源につないだ並行導線に対して垂直になるように棒状の導体を置く問題でした。全体的に簡単ですが、最後に力学の知識を使う多少ひねった問題が出ました。

専門科目全体の出来は7~8割程度。

 

午前中は専門科目のみで、このまま昼休みになりました。

午後は面接で、面接終了後各自帰宅になります。

面接で聞かれたことは、

1.志望動機

2.卒業研究の内容について

3.第一志望の大学はどこか?

4.第二志望のコース(数理情報工学コース)での合格になってもうちに入学するか。

の4つでした。面接時間は5分程度です。

 第一志望の大学を聞かれたとき、聞き間違えて滑り止めの大学を答えてしまいましたがそれ以外の質問は特に何も起こりませんでした。行きたい研究室を聞かれなかったのが意外でしたが、志望動機でやりたい研究内容を詳しく言ったため聞く必要が無かったのかと思います。

農工大は合格している人には深く聞き、不合格の人にはそこまで時間をかけて面接しないという噂があったので面接終了後とても不安な気持ちになりました。今思えばコロナ対策で面接時間を短くしたのだと思います。

不安な気持ちでしたが東京から帰る前にお台場で食べたラジオ焼きはおいしかったです。ラジオ焼きに興味がわいた人は調べてみてください。

合否

合格していました。高専に来るときは推薦で来たのでろくに受験勉強をしておらず、期間が短いとはいえ今回が人生初の受験勉強だったので第一志望に受かった時の喜びはとても大きなものでした。研究室内で合格発表を見た後、発狂していたらしいですけどよく覚えていません。

受験した感想

農工大の周りは宿泊施設や飲食店がなく、駅前にコンビニと農工大のイメージに合わせるためにある?精米所がある程度です。あとは住宅街とちょっと畑があります。ですが2,3駅電車で移動すれば三鷹や吉祥寺に行けるのでそこはあまり気にする必要は無いと思います。

東京農工大の英語は英作文が出ると心配している人もいるかもしれませんが、50語しか書けないうえ、とても書きやすいテーマであるためあまり心配する必要は無いです。また、英文についてはTOEIC450点レベルの英語力があればある程度は理解できる内容なので過去問が公開されていないからと言って恐れる必要はありません。ただし、TOEICとは形式が違うため、英語は苦手だけどTOEICのコツを掴んで5~6割取れましたという人は少し難しく感じるかも知れません。

知能情報システム工学科の電子情報工学コースは内部生のコース振り分け時に人気がないそうです。確かに情報系の研究室が多めなのに電気電子メインで学ぶ電子情報工学コースに入ろうとする人は稀な気がします。特に私が受験した年には、農工大の内部生が電子情報工学コースから数理情報工学コースに移るために高専生たちと一緒に編入試験を受け、農工大退学農工大編入と話題になっていました。こちらの記事ですね。

kobaryo222912.hatenablog.com

内部生の人気が低いためか、電子情報工学コースは多くの編入生を受け入れているおり、数理情報工学コースと電子情報工学コース合わせた知能情報工学科全体の倍率は2倍程度になっております。電子情報工学コースでも研究室配属時はコース関係なく選べるらしいので電気系が出来るのであれば情報系の人がこちらのコースを受験するのもいいかもしれません。個人的には情報系については豊橋技科大より合格しやすいと考えているので、情報系の方で筑波などを目指している方は物理も対策していれば農工大を滑り止めに考えることが出来ると思います。

農工第一志望の人にアドバイスするならば、農工大は旧帝の滑り止めもそれなりにいるので、農工第一志望の人は旧帝志望の人と渡り合えるように対策する必要があります。ただ、農工大というバトルフィールドを良く研究すれば、旧帝志望相手でも農工大というバトルフィールド上では優位に立てる可能性は十分あります。農工行きたいけどレベルの高い相手と戦うのが怖いと思う人がいるかもしれませんが、是非挑戦してみてください。

 

高専専攻科に進学するか悩んでいる人に読んでほしい、高専の専攻科のメリット・デメリット

高専の専攻科。高専によっては成績上位層に人気の進学先だったりします。専攻科についてはいい話しか聞いたことが無いって人もいると思いますが、それもそのはず。高専の教員たちは優秀な学生に専攻科に残ってもらいたいから専攻科のいいところにしか触れません。私的にはいい面ばかりだとは思わないですが、後輩を中心に専攻科が崇拝されているような気がしたのでこのような記事を書きました。どのような進路でも言えますが、よく考えてから自分の進路を選択してほしいので進路選択の手助けになれば幸いです。

メリット(とされているもの)

1.学費が安い

学費が安いです。確か国立大の2分の1です。また、入学金は国立大よりはるかに安いので親孝行かもしれません。だけど私的には、学科内順位が1割以内だけどお金がないという人は長岡や豊橋の特待を取った方が良いと思います。長岡と豊橋は寮の部屋数が多いので申請すれば寮に入りやすいので生活費がそこまでかかりません。なぜ専攻科より長岡や豊橋の特待の方が良いかは後で触れます。

2.本科の時の研究を引き継げる。

本科1年と専攻科2年でじっくり研究すれば何かしら成果が出せそうですよね。だけど大学には研究室配属前の低学年時から勝手に研究室に出入りして研究している凄い人もいます。そういった人たちは大学の整った設備で何年も研究して成果を出しています。一方高専はあまり資金がないため設備が整っているとは言えない場合もあります。同じ時間をかけたとしても設備がいい方で研究した方が良い成果は出やすいので、本当に研究したいなら大学に編入して3年次から大学の研究室に出入りした方が良いと思います。

また、高専の教員は同じテーマで3年間研究が出来ると言いますが、3年間同じ研究するならば本科1年+専攻科2年より、大学の学部1年+大学院修士課程2年の3年間研究に取り組んだ方が良い設備で質の高い研究ができると思うんですよね。これが先ほど言った長岡や豊橋の特待を取った方が良い理由でもあります。

3.推薦で受かりやすい

専攻科は推薦が取れればかなりの確率で受かります。そのため早くから卒研に取り組めるメリットがあります。ただ推薦ですぐ決まってしまうため受験勉強をしなくなるので、何もしないと一般入試組と数学や物理、化学などの理学分野での学力差が大きくなります。「研究できればいいんだよ、理学の知識なんていらんわ」と思う方もいるかもしれませんが、そういった考え方を改めないと研究者や技術者になっても三流どまりです。そもそも工学の根本は理学であり、理学を知らないと工学の上辺だけしか触れることが出来ず、物事の根本を覆すような物を作り出したり新たな発見をすることはできないのです。理学の知識がないのは理系として致命的です。最初の方は一般編入組に対してリードすることが出来るかもしれませんが、何年か後で追い越されるかもしれないので、推薦をとっても自分自身で足りないところを補う努力をしないと厳しいと思います。

あとは一般で受験するという茨の道を進む経験をした方が後々困難にぶつかった時でも諦めず対処できるようになるかもしれません。

4.有名な大学院に入りやすい

専攻科生は長い時間研究に費やしているので大学院から人気があり、有名な大学院への推薦を貰いやすいです。これは羨ましい限りです。ただ、本当に自分が行きたい研究室に入れるかは別で、基本的に枠が空いている研究室にしか行けません。枠が埋まっていたら取ってくれません。本当に行きたい研究室があるならば3年次編入した方が良いです。更に、院から研究室に入るとなると学部時代に出来上がってるコミュニティに入っていくことになるのできつい人にはきついかもしれません。

5.長期インターンで経験値が上がる

技科大にもあったよね…

6.学士が取れる

これは大きな落とし穴。あくまで学士が取れるのであって、大卒にはならない。専攻科を出ても高専卒に変わりはない。そのために専攻科卒を本科卒と同じ条件で採用する企業が存在するのだ・・・。まあ大体の企業や官公庁は大卒相当として扱ってくれますけどね。

7.後輩に慕われる

上位層が専攻科に行く風潮のある高専ならば、専攻科=頭がいいと思われているのでいいかもしれません。ただ、学内だけです。

8.自分が決めた研究テーマに取り組める。

大学だと勝手に指導教員に研究テーマを決められてしまうこともありますが、高専は学生自ら研究テーマを決められる場合があるので、自分が思い付いたことを長くじっくり追求したいなら専攻科はかなりオススメです。私もこれが出来ることに気付き専攻科を検討したこともあります。

デメリット

1.一般教養科目が足りない

一般教養なんぞいらねーよばーかって言っている人はだいたい視野が狭いし、感性が豊かではないのでできればリベラルアーツっていうのはやっておいた方が良いと思います。

2.優秀だった人たちが外部に行ってしまい、刺激が少なくなる

本科時代はそういった人たちと張り合って進化できたかもしれませんが、張り合う相手がいなくなると切磋琢磨する必要がなくなるのであまり進化しなくなる気がするんですよね。

3.環境が変わらない

環境が変わらないことを売りにしている専攻科もありますが、違う環境で学ぶこともあります。特に専攻科に行くと同じ学校に7年通うことになりますが、普通の大学進学する高校生はその間に大学進学することにより大きく環境を変えています。人脈形成の面から考えるとかなり不利にならざるを得ないと言えます。長岡や豊橋高専と雰囲気が変わらないと言う人がいますが、日本全国の高専生が集まるので新たな出会いが必ずあります。そう考えると順位がいいけど経済的不安が有る人は長岡や豊橋の特待を取った方が将来的にはいい選択だと思います。研究だけが全てではないですからね。

4.本当に研究者を目指すならば不利

本当に研究者を目指すならば日本学術振興会の特別研究員(いわゆる学振)を目指します。この学振というのは、わかりやすく言うと博士課程進学時に研究に専念するために研究費と生活費を支給する制度です。学振を申請するにはある程度研究を進めて成果を出す必要があるため、大学院1年生から学振を準備するには少し遅く、学部4年ごろから少しずつ準備する必要があります。専攻科からの進学の場合は大学院1年生から研究開始になるので、学振が取れないとは言いませんが不利なことは確かです。だからできれば学部と大学院は同じところに行く方が良いのです。

俺は博士課程に行かないから学振なんてどうでもいいという人がいますが、じゃそういう人はなぜ長い時間研究に費やすのでしょうか。修士で就職するならば研究職でないかもしれないので人脈を築くなり研究以外の部分にも力を入れるべきだと思います。

5.研究に向いてなければ地獄

これは大学編入にも言えるのですが、進学先は卒研が進まないうちに決めなければいけないので、進学先が決まった後に研究が向いてないと気付くと辛いかもしれません。ただ、大学に行けば学部4年で適当に卒研して(学部レベルならばそこまで高いレベルを要求されない)院に進学せず就職して研究生活からおさらばできます。

しかし専攻科は研究から逃れられないうえ、研究メインの時間割が示すように研究に特化したカリキュラムです。厳しいことを言えば、研究が出来なければ存在意義を失います。専攻科生は部活に参加できないところもあるので就活時のアピールも難しいところです。専攻科から就職する研究の出来ない高専生より、同じく研究が出来なくても様々な刺激を受けてきた大学生の方が価値が高いのは自明です。研究に向いてなかった時のバックアップを取るならば大学に進学した方が良いでしょう。

6.学校の気持ちにもなってみなさい

中学生は大学の進学実績で進学先を決めるのですから、高いレベルの大学に沢山行っていると中学生が進学実績に釣られやすく・・・じゃなかった魅力を感じて進学を希望するようになります。旧帝に行ってない私が言うのもアレですが、せっかくならば旧帝などの高いレベルの大学に進学して中学生を釣って高専のレベルを上げましょう。専攻科に学科上位層を生かせようとする教員がいる高専もあるそうですが、そうすると進学実績が下がって優秀な中学生が入らなくなり、最終的に学生のレベルが下がる気がするのですがそれでいいのでしょうか?

最後に

この記事を書いた人がただ単に専攻科アンチなのかもしれないと思ったかもしれませんが、専攻科のデメリットを指摘する人がいないのでかなり厳しく書きました。専攻科進学希望ならばよく専攻科について考えてほしいと思います。でもこんなこと書いた私も専攻科への出願を考えたくらいなので、完全否定するつもりはありません。ただ、上位層がずっと学科1割などいい順位をキープして推薦で行くような場所ではないとは思っています。そういう人は大学に行けばもっと高いレベルに到達できると思うので専攻科は滑り止めにして上の大学を目指すのが良いと思います。

昔ある先輩に専攻科のデメリットを叩き込まれてから私は専攻科懐疑派になりましたが、私に専攻科のデメリットを叩き込んだ先輩自身が専攻科に行ったので専攻科はいいところなんだと思います。たぶん。

 

何か質問などがあればコメントどうぞ

 

 

2022年度長岡技術科学大学 編入体験記 電気電子情報工学課程 学力 

 

高専生3大祭典の一つ、技術科学大学入試

 皆さんは高専生3大祭典をご存じでしょうか。高専生3大祭典とは

1.全国高専体育大会

2.技術科学大学入試

3.高専シンポジウム

 

のことです。各地の高専から実力者が集まります。これらは学科問わず参加できるので多種多様な高専生が全国から集います。3大祭典の一つ技術科学大学入試は長岡リーグと豊橋リーグがあり、どちらのリーグでも入学権利の激しい争奪戦が展開されます。

推薦級で参加すると入学権利が得やすいらしいですが、一般級は激しい戦いを潜り抜けないと入学の権利が得られません。特に豊橋リーグの知能情報トーナメント。豊橋リーグ知能情報トーナメントは電通リーグや筑波リーグといった屈強な高専生が集まるところを勝ち抜いた高専生でも脱落することがあります。

くだらない冗談はさておき、本題に入ります。

志望動機

私はパワエレ系の電子工作をしており、卒研もパワエレが関係するテーマです。やはり大学の研究でもパワエレをやりたいと考えており、パワエレの研究で有名な長岡技大を受けました。あとは問題傾向が農工と似ていたというのも大きいです。就職もよくて寮が入りやすいといういいことずくめの大学です。

試験対策

勉強のスケジュールはここに書いてあります。

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数学は例年簡単なためそこまで力を入れて対策はしていません。一番配点の高い専門科目を重視しながらやりました。専門科目はそれなりの難易度がありますが、ここが取れると他と差がつけられます。専門科目は過去問で対策しましたが、時間があれば電気回路演習という本をやるのがオススメです。

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過去問は数学と専門科目は5年分、その他の科目は3年分やりました。

前日

長岡は新幹線で行かなくてはいけない距離なのでさすがに前乗りします。一緒に長岡を受験する寮生の親に送っていただきました。この場をお借りしてお礼を申し上げたいと思います。関東や南東北からならば車で行ける距離なので、体力と運転に自信があるならば車で行くという手段もありだと思います。途中のサービスエリアで生姜ラーメンというものを食べました。おいしかったです。ホテルビジネスイン長岡に宿泊しました。宿泊したホテルは天然温泉とサウナがあり、試験前にリラックスすることが出来ました。ただリラックスしてたはずなのですが4時間しか眠れませんでした。特に緊張などはしていませんでしたが・・・。

当日の試験内容

当日は6時くらいに起床(眠れなくて横になってただけだが)。朝食はバイキング形式であったため元を取るべく朝から卵かけご飯とおかずのみならずカレーまで食べる。そのあと大学まで送迎してもらいました。

午前の試験内容は国語と英語でした。

国語は長文 2 つで構成されていました。白文に返り点と送り点をつける問題と品詞や活用形を答える問題は毎年出ているので専門科目や数学に不安があるならばやっておいた方がいいかもしれないです。漢字の問題は2年次に取得した漢検二級の知識が役に立ちました。

英語は長文4つで構成されていました。並び替えは TOEIC に無いので難しく感じました。毎年出ている国別データを読み取る問題は簡単なので落としてはいけないです。基本的には TOEIC450 点以上取れるレベルならばある程度解けると思います。

ここで昼休みになりました。あまりにも余裕過ぎたので試験会場でコンビニで買ったゆで卵の殻を割って食べていました。午後に爆死するとは知らずに…

午後一番は数学です。数学は例年同じ問題形式で、去年まで問題自体は年々簡単になっていました。

問題用紙が配られた後、例年は出題されない広義積分の問題が透けて見えたので例年とは傾向が違うことに気付きました。しかし問題用紙を開くと想像を絶するほどパワーアップした問題が並んでいました。

今年はコロナによる就職への不安から受験者が例年より増えたため、それを捌くために難しくしたのだと思います。


大問1が行列を用いた線形変換とその行列の固有値及び固有ベクトルを求める問題でした。線形変換は徹底演習でやっていましたが、それっきりだったので解くのに時間がかかりました。


大問2が極限と積分の問題が出題されました。一番最後の問題は難しいので解けませんでした。


大問3が行列で連立微分方程式を解く問題でした。あまり見慣れない問題であったため厳しかったです。帰る途中に募集要項を見たところ、数学の出題範囲に簡単な微分方程式と書いてあったのでとても腹が立ちました。


大問4は例年通り確率です。ここだけ傾向通りだったので実家の便所にいる時に感じる落ち着きと似たようなものを感じました。でも解けたわけでないです。
ある程度は徹底演習をやっていたため解けましたが、過去問だけで対策した人は厳しいと感じたでしょう。

数学の試験中、数学を疎かにして過去問だけで対策したことを後悔し、取り乱しましたが、試験終了後に周りの人たちもできなかったと話しているのを聞いて安堵しました。

 

 

最後は専門科目です。専門科目は電磁気学、電気回路、情報数学の3つの内2つを選ぶ必要があり、私は電磁気学と電気回路を選びました。東京農工大推薦入試の編入体験記を見た人ならわかると思うが、私は推薦入試で落ちていたため学力入試に向けて勉強しており、エントロピーや2進数変換、ピクセルの計算など情報数学の範囲を勉強していたので情報数学を選択することも考えたました。しかし、実際に問題を見るとカウンタの設計や状態遷移図、果てにはユーグリッドノルムとかいう北欧料理みたいな名前をした意味の分からない問題が出ていたため諦めました。
電気回路については、1問目が電気代を求める問題(電気回路関係ないとかガス代や水道代でもいいだろこれとか突っ込んではいけない)、2問目が共振条件を求める問題、3問目が電流源がある回路の端子電圧の時間変化を求める問題、4問目がなんか制御系の問題、5問目がよくわからない回路の問題が出ました。

去年までは制御工学が出題範囲にあったが今年は無かったために勉強していなかったので、だまし討ちされました。


電磁気学は無限長の同軸線の電界や磁界を求める問題が出ました。過去問と似たような問題が出ましたが、積分範囲を間違えるミスをしたため、部分点次第ではあまりとれていないかもしれないです。

私の受験前のイメージでは農工大学力試験前の練習といった感覚で入試を軽くパスするイメージだったので、予想以上の苦戦を強いられて落ち込みました。暗い気持ちのまま長岡を出ました。試験時間が長かったこともあり、その日はすぐに寝ました。

合否

あまり出来た実感がなかったため、落ちたかもしれないと不安に思っていました。ですが合格していました。滑り止めとは言え始めて自分自身の手で合格を掴んだ大学であったのでうれしかったです。

追記:成績開示

国語58/100

英語147/200

応用数学135/200

専門科目207/300

総得点547/800

合格者順位 14/44

7割も取れていません。この結果を見るに多分6割取れていればほぼ合格、7割取れていれば全体の受験者の中でもかなり上位の方に来るという感じではないでしょうか。

受験して思ったこと

まず略称についてですが、長岡の方は技大、豊橋の方は技科大といいます。覚えておきましょう。

技大は受かりやすいという人がいますが、ただ単に編入枠が大きいだけです。どこの学科にも言えますが、研究費や設備が整っているため電農名繊(電通大農工大名工大京都工芸繊維大学)や筑波に横国、更には東工や旧帝の滑り止めが受験しますのでそういった人達を相手にしなくてはいけません。今年はコロナによる就職への不安があるためかとりあえず大学に行こうとして技大を第一志望で受験した人が多くいました。しかし、技大を第一志望としていた人の大半は不合格で、合格した人のほとんどが電農名繊や筑横千、旧帝などの滑り止めに受けた人達でした。なのでとりあえずどこも推薦が取れないけど大学に行きたいなと考えている人は長岡ではなく北見や室蘭など北の方にある大学や、茨城や山梨といった出題傾向にクセがあって滑り止めにされにくい大学の方がいいです。あと長岡技大を第一志望にしている人は学力で入るにはある程度点を取らないといけないので推薦を必ず取ってください。推薦を取れた人も学力で入学する人と学力差が生じると思うのである程度は勉強して学力差を埋め合わせるようにしてくだ
さい。長岡や豊橋の推薦が取れたので遊んでいるという人がいますが、技大は厳しいので入学後辛くなるかもしれません。

あと長岡も豊橋も試験科目が多く、一日に全ての筆記試験を終わらせるハードスケジュールなので集中力を鍛えておきましょう。

質問などがあればコメントしてください。

2022年度東京農工大 編入体験記 知能情報システム工学科 電子情報工学コース 推薦 

2021年6月7日に農工大の推薦入試を受けてきたのでそのことについて書いていきたいと思います。

順位などの情報は「プロフィールと経歴」という記事に記載してあります。

boiled-egg-crash.hatenablog.com

志望動機

農工大を選んだ理由は以下の記事に書いてあります。

boiled-egg-crash.hatenablog.com

実家から通えるレベルの高い大学として農工大を選びましたが、そんな志望動機ではなかなかモチベーションは上がりません。ある日、農工大の研究室を調べていたところ、自分が興味のある分野を見つけ、その研究室に行きたいという気持ちが生まれ、その気持ちが日に日に大きくなっていきました。当初は受験勉強をするために目標を設定しただけでしたが、ついには絶対に農工に合格したいと思うまでになり、親に筑波大の受験を勧められていたにも関わらず推薦を貰うに至りました。

推薦入試の対策

推薦入試の対策は受験1か月前から始めました。推薦入試を受ける方は、自分は面接で話せると過信せずに何人かの先

口頭試問の方は、こちらの記事を参考に勉強しました。

nemu-henyu.hatenablog.com

他にも、先生方に問題を出してもらいながら練習しました。

前日

試験に寝坊するリスクを考えて前日入りしました。農工大の最寄り駅である東小金井駅の隣のある武蔵境駅前のホテルメッツ武蔵境に宿泊しました。午後4時くらいに到着し、その後下見や夕食を食べた後翌日の準備をして22時ごろに寝ました。

試験当日

朝7時くらいに起床。身支度をして駅の蕎麦屋に朝食を食べました。ホテルでもらえる朝食券を出すとかけそばとミニ丼のセットが食べられるので、私はかけそばとカレーミニ丼のセットを食べました。

その後電車で農工大に向かいますが、当日になっていきなり緊張してきて腹が痛くなりました。下痢を伴う腹痛だったので相当緊張していたようです。

最初に全学科同じ講堂に集められ、そこから各学科ごとの面接会場がある棟に移動しました。その時初めて自分の学科は何人受けるかわかるので更に緊張しました。

受験番号順に呼ばれ、面接終了後は各自帰宅になります。

面接内容

面接前に待機場所で面接前の事前調査としてフォームスでのアンケートに回答させられました。質問内容としては、

・なぜ農工大でないといけないのか?

農工大を知った時期

農工大で取り組みたい分野

・希望する研究室

などを聞かれました。

農工大で取り組みたい分野はパワエレが関係するMPPTにしました。MPPTの研究が出来る国立大はあまりなかったので農工に行きたいという気持ちが強かったのです。

 

面接官は4人でした。面接室に入るといきなり口頭試問が始まりました。志望動機すら聞かないのかと思いましたが、あちら側としてはアンケートで聞いたことだけで十分という考えなのでしょう。

口頭試問はまず最初に

・ファラデーの法則についてどう理解しているか?

という質問をされ、それを答えた後に

・一様な磁界が分布している空間で起電力を発生させる。この起電力の大きさを大きくしたいがどうすればいいか。

という質問をされた。解答するまで少し時間がかかってしまったが、e=Blvの式を思い出したため、長さLを変えるとか巻き数を増やすとか発電機の場合は軸を速く動かすなどと答えました。面接官は頷いていたので多分合っていると思います。

次は自分が座っている席の前の机に書いてある問題を解けと言われました。紙には、以下のことが書かれていました。

・増幅回路とはどのようなものか答えよ。

・非反転増幅回路の回路図と増幅率をホワイトボードに書け。

増幅回路については自分が増幅回路について思っていることを言いました。非反転増幅回路については、過去の口頭試問で反転増幅回路が出題されていたため対策済みであり、簡単に答えられました。

口頭試問終了後には、いくつかの事項を質問されました。

・推薦書の中身についての雑談

・第二志望のコースでの合格となっても問題ないか

・推薦入試で落ちたら学力入試で受かりたいですか?(フラグ)

学力入試で受かりたいですかという質問を一番最後にされ、とても嫌な予感がしたのですが、面接自体は特に問題ないと感じたので何とも言えない気持ちで帰りました。

合格発表について

農工大推薦入試の合格発表はホームページなどで発表はされず、受験者のもとに合否通知が郵送されます。合格者には合格通知と確約書だけが入った小さな封筒が届き、不合格者には学力入試出願のための書類や封筒が入った大きな封筒が届きます。

2022年度東京農工大編入試験 知能情報システム工学科 電子情報工学コースは8人が受験して7人が合格したようです。電子情報工学コースはもう推薦が取れれば受かるようなものです。じゃあ一人だけ落ちた人はどんな人だったか気になりますよね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

はい。私です。

私は寮に住んでいて、寮からは3人農工大を受験したのですが、私にだけ大きい封筒が届きました。自分宛ての大きい封筒を見たときは気が狂いそうになりました。

不合格だった一番大きな原因は、席次だと思います。私は推薦基準ギリギリの順位だったので多分受験者の中で一番順位が低く、基礎学力があるのか微妙だと判断されたたのだと考えます。担任の先生に課外活動の欄ギリギリまで課外活動の実績を書いて頂いたのですが落ちました。面接の最後にあのような質問をされたということはもしかしたら面接前に合否がある程度決まっていたのかもしれません。

これから推薦入試を受験する方にアドバイスをするならば、課外活動の実績で順位を埋め合わせようなんて考えないでください。そもそも課外活動とか人物面で順位を埋め合わせられる大学なんて私は3校くらいしか知りません。あと面接の印象でなんとかしようとするのも考えとして甘いです。結局大学が重視するのは基礎学力があるかどうかです。推薦で行きたいならばがんばっていい順位を取りましょう。

 

ここからまた農工大学力入試に向けて勉強していくことになります。学力入試の体験記も近いうちに公開する予定です。

 質問などがあればコメントしてください。

 

編入勉強の方法と使った参考書

今回の記事では編入勉強のスケジュールと使った参考書について触れます。

まず受験校についてですが、始めるのが遅すぎたため、受験校を2校に絞り挑戦。その2校も似たような問題(例年ならば長岡と農工の数学と専門科目は似たような問題)を出すところにし、効率化を図りました。

4年次 12月

編入に挑むことを決意したのは11月でしたが、決意したのがテスト期間中であり、実際に始まるのは12月に入ってからでした。11月半ばに受験したTOEICが440点という悲惨な結果であったので、ある方の編入体験記から農工大合格に必要なTOEICスコアを500点台前半と予想し、12月の半ばにあるTOEIC IPにむけて10日ほどで50点以上上げようとしました。実際は農工大にTOEIC400点台前半で受かっている人がいたので私の予想は的外れでしたが・・・。

ちなみにこの時のTOEIC IPは515点と、クソ雑魚ながら目標は達成しました。この時期に受験計画も固め、農工と長岡技大のTOEICを使わない2校のみを受ける計画にしたためこの後は特にTOEICの対策はしていないです。

12月の後半からは数学徹底演習で数学の対策を始めました。親に筑波大受験も勧められたため、満遍なく数学をやりました。

4年次 1月

数学徹底演習はそうすぐ終わるものではないので、このころは数学徹底演習の偏微分や、夏休みにやっていなかった積分の範囲をやりました。月末になると学年末テストが近づいてきたのでいったん中断。

4年次 2月

学期末テストはテキトーにやった割にはそこそこの順位が取れていたので推薦を取ることが出来ました。研究室配属もあり、研究室の課題で手がいっぱいになってしまったのであまり数学にはリソースを割けませんでした。

4年次 3月

研究室の課題もひと段落したので毎日図書館にこもることが出来ました。やっと数学徹底演習を1周終わらせ、例題と演習で学ぶ電磁気学に着手。これを3週間ほどで1周しました。筑波大はTOEIC IPを提出することはできないので公式のTOEICも受験しましたが、あまり時間を割かなかったため前回のTOEIC IPとあまり変わらない点数でした。長岡で使う確率にも着手しましたが、あまり頭には入りませんでした。

5年次 4月

力学に着手しました。力学は物理学スーパーラーニングシリーズ力学という参考書を使ってやりました。筑波はあくまでチャレンジ枠であり、農工が本命であったので力学はそこまで重きを置かずに10日ほどで1冊終わらせました。それ以降は長岡と農工の専門科目(電気回路・電磁気学)の対策を過去問や教科書を用いながらやっていました。どちらの専門科目も難しかったが先生に聞くなどして対策していきました。しかし5年でも実験レポートがあったので編入対策のペースは落ちていきました。

5年次 5月

相変わらず過去問を解くなどしておりました。また、推薦入試のために口頭試問などの対策を始めました。このころは課題もあったりしたのであまり編入対策は進まず、これは推薦で決めきるしかないなと思っていました。あとはこのころメルカリDUO3.0と基礎物理学演習Ⅰを購入しましたが基礎物理学演習Ⅰの方はあまり手を付けていません。

5年次 6月

6月の前半は普通に面接対策をし、推薦入試を受けてきました。推薦入試後の1週間は合否が気になって課題の処理程度のことしかしていません。推薦入試から1週間後、郵便で不合格通知が来てショックをうけましたが、2時間後には勉強を再開。計算機基礎の分野を基本情報技術者試験の参考書などを用いて勉強し始めました。また、長岡技大の入試が近いため専門科目をやりながら苦手な力学の補強をやってました。英語はDUO3.0を読んでいた程度です。推薦入試で落ちたショックか数日程度不眠になったので勉強が捗りました。

5年次 7月

農工大入試数日前になって農工の力学は基礎物理学演習Ⅰのこのあたりから出題しているのでは?ということに気づいたので基礎物理学演習Ⅰを始めました。あとはひたすら単語をインプットしていました。

使った参考書について

まずはこれ、数学徹底演習

 

 以下Amazonのリンク

https://www.amazon.co.jp/%E5%A4%A7%E5%AD%A6%E7%B7%A8%E5%85%A5%E8%A9%A6%E9%A8%93%E5%95%8F%E9%A1%8C-%E5%BE%B9%E5%BA%95%E6%BC%94%E7%BF%92-%E5%BE%AE%E5%88%86%E7%A9%8D%E5%88%86-%E7%B7%9A%E5%BD%A2%E4%BB%A3%E6%95%B0-%E5%BF%9C%E7%94%A8%E6%95%B0%E5%AD%A6/dp/4627048734

この本を選んだ理由としては、当時編入数学徹底研究が値上がりしており、メルカリで1000円弱で安く買える唯一の編入数学対策本という点と周りの人が使っているためわからない問題を聞きやすいという点で選びました。正直なところ長岡技大や農工大ならばわざわざこれを使う必要は無く、編入数学徹底研究でも問題ないです。ただ徹底演習の方が問題量が多く、難易度がやや高いため数学力がつきます。傾向が激変して難化した長岡技大の数学を切り抜けられたのもこれのおかげだと思っています。ほかにも、農工大では毎年1問程度微妙にひねった問題が出るのでそういった問題への対処ができるようになります。誤植が多いのが残念な点ですが、それでも私はこれを勧めます。

 

一応編入数学徹底研究のAmazonリンクも貼っておきます。

https://www.amazon.co.jp/%E7%B7%A8%E5%85%A5%E6%95%B0%E5%AD%A6%E5%BE%B9%E5%BA%95%E7%A0%94%E7%A9%B6-%E9%A0%BB%E5%87%BA%E5%95%8F%E9%A1%8C%E3%81%A8%E9%81%8E%E5%8E%BB%E5%95%8F%E9%A1%8C%E3%81%AE%E6%BC%94%E7%BF%92-%E5%A4%A7%E5%AD%A6%E7%B7%A8%E5%85%A5%E8%A9%A6%E9%A8%93%E5%AF%BE%E7%AD%96-%E6%A1%9C%E4%BA%95%E5%9F%BA%E6%99%B4/dp/4760892214/ref=pd_lpo_1?pd_rd_i=4760892214&psc=1

こちらもかなり広い範囲をカバーしており、農工大や長岡技大ならばこちらの方が効率よく勉強できるかもしれないです。ただ、問題量が少ないので筑波以上の大学を受けるのであればこれとは別にもう1冊やるのをお勧めします。誤植はほぼなく結構わかりやすい参考書だと思います。私の意見としては、時間があるのであれば最初に編入数学徹底研究をやってから数学徹底演習もしくは編入数学過去問特訓をやるべきだと思います(って隣の部屋に住んでる人が言ってた)。

 

編入数学過去問特訓のAmazonリンク

https://www.amazon.co.jp/%E7%B7%A8%E5%85%A5%E6%95%B0%E5%AD%A6%E9%81%8E%E5%8E%BB%E5%95%8F%E7%89%B9%E8%A8%93-%E5%85%A5%E8%A9%A6%E5%95%8F%E9%A1%8C%E3%81%AB%E3%82%88%E3%82%8B%E5%BE%B9%E5%BA%95%E6%BC%94%E7%BF%92-%E5%A4%A7%E5%AD%A6%E7%B7%A8%E5%85%A5%E8%A9%A6%E9%A8%93%E5%AF%BE%E7%AD%96-%E6%A1%9C%E4%BA%95%E5%9F%BA%E6%99%B4/dp/4760892222/ref=pd_vtp_1/355-3233473-6025423?pd_rd_w=snf5O&pf_rd_p=ae64b7f5-458b-4e9a-9b07-1feecb909091&pf_rd_r=C0346BDE6A7F5P8WAN5Z&pd_rd_r=c2f09d50-bd60-46fa-a204-5c6d1b23f659&pd_rd_wg=Sh7ii&pd_rd_i=4760892222&psc=1

 

次に紹介するのが物理学スーパーラーニングシリーズ力学

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BOOK OFFで1冊100円だったのでとりあえず買ってみました。ちょっとした誤植はありますがこの本まるまる一冊力学の解説なのでわかりやすいです。ただ残念なのは演習量が少ない点と、そもそも絶版されているのでもう入手できない点です。メルカリなどを探せばあるかもしれませんが。後で知ったのですが、この参考書は東大で使われてる教科書だったらしいです。

改訂版があるようなのでリンクを貼っておきます。

https://www.amazon.co.jp/%E5%8A%9B%E5%AD%A6-%E7%AC%AC2%E7%89%88-%E7%89%A9%E7%90%86%E5%AD%A6%E3%82%B9%E3%83%BC%E3%83%91%E3%83%BC%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%83%8B%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%BA-%E4%BD%90%E5%B7%9D-%E5%BC%98%E5%B9%B8/dp/462106133X

 

次に紹介するのが王道?の基礎物理学演習Ⅰ

https://www.amazon.co.jp/%E5%9F%BA%E7%A4%8E%E7%89%A9%E7%90%86%E5%AD%A6%E6%BC%94%E7%BF%92-1-%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%AA%E5%B7%A5%E5%AD%A6%E5%9F%BA%E7%A4%8E%E7%89%A9%E7%90%86%E5%AD%A6-%E5%88%A5%E5%B7%BB/dp/4781906230/ref=pd_rhf_dp_s_pd_crcd_3/355-3233473-6025423?pd_rd_w=wY8NJ&pf_rd_p=6bd17f5e-1bac-4f3b-97c7-064c882625e5&pf_rd_r=5SMHGKGBN1Z7NXNE2MXB&pd_rd_r=6454c8e0-fbdf-4bc0-b326-1bb7c9dfcbb8&pd_rd_wg=BX63u&pd_rd_i=4781906230&psc=1

みんなが黄色い本と呼んでいるアレです(私は黄ばんだ本と呼んでいました)。多分なんですけど農工大の力学は過去問の傾向的にこの本の「二つの質点系の運動と慣性モーメント」から出すことが多い印象があります。そのため私は「二つの質点系の運動と慣性モーメント」しかやっていません。そこまでこの本の問題は解いていないですが、問題数もそれなりにあり、問題の質も高いのでオススメです。

 

次は例題と演習で学ぶ 電磁気学

https://www.amazon.co.jp/%E4%BE%8B%E9%A1%8C%E3%81%A8%E6%BC%94%E7%BF%92%E3%81%A7%E5%AD%A6%E3%81%B6-%E9%9B%BB%E7%A3%81%E6%B0%97%E5%AD%A6-%E6%9F%B4%E7%94%B0-%E5%B0%9A%E5%BF%97/dp/4627734816

結構難易度が高く解説が雑という点はありますが、力はつくと思います。この本を編入対策で使っている人は見たことないですが、オススメしたい一冊です。電磁気の問題を数学的に処理できるようになります。

 

最後に紹介するのはDUO3.0

https://www.amazon.co.jp/DUO-3-0-%E9%88%B4%E6%9C%A8-%E9%99%BD%E4%B8%80/dp/4900790052/ref=sr_1_1?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&dchild=1&keywords=DUO3.0&qid=1627395340&s=books&sr=1-1

長岡にしろ農工にしろ独自で英語の試験を課す大学を受験するにはとりあえず長文を読めるようにする必要があるので単語力をこれでつけましょう。例文が多く載っているので頭に入ってきやすかったです。

だいたいの本をメルカリで集めました。メルカリで集めると安く済むのでオススメです。

 

次回はついに編入体験記をうpしようと思います。

プロフィールと経歴

どうもマジックパールです。

さっさと編入体験記読みたいんだよと思っている方もいらっしゃると思いますが、まずはどのようなスペックで、どのような経歴をたどって推薦入試を受けて不合格になったかを見てもらいたいのでプロフィールと経歴を下に記載します。

 

まずは席次から

1年次 12/41  2年次 4/40 3年次 6/37 4年次 6/37

農工大の推薦の基準は1~4年次の席次が20%以内なので、ギリギリで推薦を貰った形になります。ずば抜けていい成績ではなく、半分くらいのテストを一夜漬けで処理していたので本当に努力していた人たちには勝てなかったです。こんなことしているから推薦で落ちたんですよね。

 

次に高専入学時から編入勉強を始めるまでの経歴

1~3年次

1年生の頃は中学の時のようにあまり勉強せずにテストに挑んでいたうえ、周りのやる気がまだあったためあまりいい成績は取れなかったのですが、テスト勉強の時間を増やし始めた2年次から成績が上がってきました。このころは漠然と編入したいなと考えていただけで特に勉強はしておらず、英語力は悲惨な状態でした。3年次にはマンネリ化してやる気が無くなってしまい過去問と一夜漬けを駆使(笑)して戦っていましたが、周りのモチベーションも下がっていたので順位はそこまで下がりませんでした。3年次くらいからボチボチTOEICの勉強を始めました。

課外活動は、運動系の部活と文化系の部活を掛け持ちしていて、どちらの部活にも行きながら高専大会とかの大会に出たり、コンテストに出場しながら生きていました。あと1年次に調子に乗って学級委員に立候補してからはなぜかずっと学級委員をやることになり、4年次まで学級委員長でした。5年次は推薦入試受けたいから学級委員長になりたいという人がいたので譲りましたが、あんまり意味なかった気がします(理由は次の記事で)。

 

4年前期

緊急事態宣言が出たのでしばらくオンライン授業でした。あまりにも暇だったので東北大の数学の問題を解きましたが、見事に撃沈。この時から旧帝を避けるようになりました。対面授業が再開されたら実験も再開されたのでレポートの量が激増。忙しいのに免許を取り始める。あまり効率が良くなく、怠け癖があったので編入のための勉強は手つかずでした。ついでに成績も振るわない。夏休みに図書室で編入のための参考書を借りてやってみるも地方国立大の問題すら難しいと感じてメンタル崩壊。更に言うと明確な目標が無かったので長く続くはずがなかった。そしてある結論に至った。選ばれたのは、(書類審査のみで合否が決まる)技科大でした。

 

4年後期

なんか英語が凄そうだから豊橋にしようとしていました。だから推薦貰う気満々で時間があるにも関わらずTOEIC程度しかやっていませんでした。そのTOEICもがっつりやっていたわけではないです。パワーエレクトロニクスに興味があったので名工大も考えていたのですが、国立大とはいえ遠方の一人暮らしはお金がかかると考え、寮に入りやすい技科大の方がいいだろうと勝手に理由付けして編入勉強をサボっていました。

しかし11月ごろ、私は気付いたのです。同じ寮にいる旧帝クラスの大学を目指す人と大きな差が開いていることを。更に、本当にこのまま堕落した生活を送りながら、何の苦労もしない上に数学と物理も大してできないまま大学に行ってもいいのかと感じました。ほかにも、専攻科志望の奴に技科大をバカにされたので専攻科よりいい場所に行ってやろうという気持ちもありました。そこで家から通える範囲にあった農工大を目指すことになりました。この時点ではやりたい研究などは特に見つけてなく、ただ単に設定した目標が農工大だっただけです。この後農工大で興味のある分野に出会い、農工大が真の第一志望になります。

 

 

 

 

 

ここから先の流れは編入勉強の方法と使った参考書という記事で触れます。

編入試験の実態

はやくお前の推薦入試での失態を見たいんだよって方ごめんなさい。まずは推薦での編入試験についての話をしていきたいと思います。

 

高専低学年の人たち、特に進学率が高めの高専にいる人たちは高専生は高学年になると受験勉強に専念すると思っているかもしれません。

 

が、はっきり言いましょう。進学組の3分の1は受験勉強を

しません!!

理由を話しますと、割と高専生を欲しがる大学が多いので口頭試問と面接だけとか、面接のみとか、さらには書類審査のみでとおる大学もあるため受験勉強せずとも進学できてしまいます。

また、地方国立大などは科目数が少なく一般入試でも3か月程度で合格する人もいるので、旧帝や東工クラスの大学を受ける人は1年以上孤独に勉強することになると思います。できるならば他学科とかでもいいので宮廷など高いレベルの大学を受ける人たちと仲良くなったり、友達とかを誘って一緒に勉強しましょう。

それでも、高いレベルの大学を目指して勉強する人は高専内でもそこまで多くないので周りが遊んでる中努力することになるため相当な覚悟が必要です。編入ならば楽して有名大学に入れるからと言って高専に来る人もいますが、高いレベルを目指す仲間がいるという点では進学校の方が優れています。私の出身高専でも土地柄「俺はつ〇ば大を受ける」という人が1年次にたくさんいましたが、実際に受けた人はずっと少なかったです。これが実態なのです。

 

もうこの記事を読んでやる気を出して参考書の注文をしている人は凄いと思います。編入試験は第一志望に受かるれば一番いいかもしれないですが、持論としては自分がその目標に向かってどれだけ努力して、どれだけ進化をして次に生かせるかが大切だと考えているので。